プラセンタの効果はさまざまな病気の治療に用いられてきた

プラセンタは紀元前から医療と美容のために使われていた

プラセンタは哺乳動物の胎盤のことで、妊娠中に胎児を包んでいる羊膜と、子宮を繋ぐ器官です。

プラセンタには細胞を活性化して細胞分裂を促進する「成長因子」や、胎児の発育に必要な栄養素が豊富に含まれています。その薬理作用を医療に応用した治療法は、プラセンタ療法と呼ばれています。

その歴史はとても古く、紀元前から健康のために活用されてきました。古代中国では、プラセンタから抽出されたエキスを「柴河車(しかしゃ)」と呼び、美容に効果があるとされていました。人一倍美しさにこだわっていた楊貴妃が、若さと美しさを保つために愛用していたといわれています。

日本では、江戸時代にプラセンタを主成分とした薬剤が金沢で作られました。加賀藩の陣中秘薬として使われていたという歴史があり、現在でも金沢の伝統薬として製造販売されています。

また、終戦後には、肝硬変の治療薬として当時の厚生省から正式に認可され、副作用の無い薬剤として利用されてきた実績もあります。

プラセンタについては日本をはじめ世界中で科学的研究が進んでおり、優れた効果が次々と解明されているのです。

プラセンタは様々な病気の治療に効果がある

プラセンタの原料となる胎盤は、ヒトや豚、馬のものが主に使われています。ヒトの胎盤は注射薬に、動物の胎盤は内服薬やサプリ、健康食品や美容効果のある化粧品を作るために用いられています。

プラセンタの効果として、創傷の治癒促進や免疫力の増強、アレルギーの抑制、細胞組織の活性化などが認められています。生体機能を活性化させ、新陳代謝を高めることで、病気に対する抵抗力や治癒力を高める効果があるのです。

プラセンタはさまざまな病気の治療に用いられています。肝硬変やアルコール性肝炎、十二指腸潰瘍や糖尿病の治療に効果があります。また、気管支ぜんそくやアトピー性皮膚炎など、アレルギー症状の治療にも有効なのです。

さらにプラセンタは、更年期障害や生理痛、冷え性といった女性に特有の症状にも有効です。そのため、プラセンタ治療は、婦人科にも欠かせない治療法となりました。

プラセンタを用いた治療は、現在の医療分野で既に重要な役割を担っています。今後の更なる研究によって、より多方面に応用されることが期待されています。

プラセンタは人間や哺乳類の胎盤のこと

プラセンタは美容化粧品の成分として利用されています。

プラセンタとは胎盤のことです。受精卵が着床したあとに、子宮の壁に生成されます。円盤状でくぼみがあり、ベッドのように胎児を守ります。妊娠中は胎児と母体の間で、栄養や酸素、老廃物の受け渡しを中継する役割を担っています。また、異なる血液型をもつ存在が混じり合わないようにする役目もあるのです。

プラセンタにはアミノ酸や細胞分裂を促進する成長因子が多く含まれています。プラセンタエキスを身体に取り入れると、加齢やストレスによって傷ついた肌細胞の修復や、免疫力や回復力の向上が期待できるのです。

プラセンタは、豚、馬、羊、そしてヒトの胎盤が使われます。

大量生産がしやすく、安全性が高い豚プラセンタが最も安価で、高い頻度で使われています。

同じ人間のヒトプラセンタがもっとも体に馴染みやすく安全です。ただし、ヒトプラセンタは医薬品として扱われます。注射や点滴として使われており、市販のサプリメントや美容化粧品には使われません。

ヒトプラセンタと並んで効果が高いのが、サラブレッドの馬のプラセンタです。育てる際の管理が徹底しているため安全性が高いのです。ただし、生産できる量が少ないため、ヒトプラセンタ同様、費用は高額になります。

プラセンタに含まれる成長因子とアミノ酸が美容に効果を発揮する

プラセンタには、胎児の成長に必要な細胞分裂を促す「成長因子」が含まれています。また、体をつくる材料となるアミノ酸とタンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル、核酸、酵素といった栄養素も含まれているのです。

美容目的でプラセンタを使う場合、注目すべきは、成長因子とアミノ酸です。

成長因子には、表皮をつくる「FGF」や、神経をつくる「NGF]など、いくつか種類があります。人間は新陳代謝で古い細胞が新しい細胞に生まれ変わることで、健康を維持しているのです。しかし、加齢によって新陳代謝は衰えていきます。新陳代謝が正常に行われなくなると、古い細胞がいつまでものこったり、傷ついた細胞がガンになったりするのです。

プラセンタエキスを使えば、衰えた新陳代謝を活性化させ、若い頃と同じ、新しくて力強い細胞を取り戻せます。

アミノ酸は、新しい細胞が作られていく中で、肌や髪の毛、血液など、体を構成しているものの材料となります。

食事でも摂取できますが、多くの場合、いくつもの高分子化合物のせいで体に吸収されず、排出されてしまいます。プラセンタを摂取すれば、アミノ酸が結合されずしっかりと体に吸収されるため、高い効果を得られるのです。